4年前の落選…
2017年の東京都議会議員選挙では、稲城・多摩2万3千人以上の皆様にご声援をいただきながら、議席を守ることができませんでした。
落選が決まった瞬間、選挙事務所では空調の音だけが静かに響いていたと聞いています。
結果は結果として潔く受け止めよう、そう思いながらも、初めて経験する落選には、やはり戸惑いや落胆がありました。
これからどのように振舞えばよいのだろう…、やりかけの施策はどうすればよいのだろう…。
これまでを反省しつつも、すぐには道が見えなかったことを思い出します。
しかしながら、そんな私にすべきことを教えて下さったのは、やはり地域の皆様や職員の皆様でございました。
バッヂのない私にも関わらず、本当に多くの方が、それまでと変わらず様々な課題について相談を寄せてくださったのです。
培ってきた経験を総動員し、また多くの方にお知恵をいただき、1つ1つ全力で応対させていただきました。
それが政治家として私のすべきことであり、また私にしかできないことでもありました。
ただ、「バッヂ」の重みを改めて考えさせられる4年間にもなりました。
野球に例えるならば、この4年間、皆様のご支援でベンチには入れていただくことはできたと思うのです。
ベンチから、さまざまな施策について、皆様から託されて、しかるべき場で応援や意見を言わせていただくことはできました。
これは私に出来うることとして、大切なことであったと思います。
しかし、ベンチからいくら声を張っても、バッターボックスには立てていない、フィールドには立てていないのです。
議員には、託された権限があります。
この権限は特権でも何でもなく、打席に立って行使して、皆様のお役に立つためのものです。
皆様のために打席でバットを振る、ボールを投げる、だからこそ動かせる施策が沢山あります。
残念ながら、この4年間、私にその機会はありませんでした。
そうなってみて、バッヂをお預りすることもまた、政治の世界では大事なことだと改めて実感いたしました。
ベンチからなのか、打席に立つのか。
野球選手にも、いずれは引退の時期が来ます。
私の政治家人生も同様です。
しかし、今はまだ、打席でやらせていただきたい、球を投げさせていただきたい、そう思っています。
皆様のために、私こそがやらなければならないことがあるからです。
稲城、多摩、東京、そして日本のためにすべきことが山積しています。
その難題に向き合うために、もう一度、打席に立たせていただきたい。
皆様のために、仕事をさせていただきたいのです。
熱く、再起動。
そんな気持ちで、今日も明日も全力で活動をして参ります。